NHKは「不偏不党」を守れ!

 放送法第一条には「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること」と明記されている。

 ところが、NHKの古森経営委員長の言動がこれに反するとして問題になっている。
 
 その一つは、与党自民党の武藤衆議院議員を励ます会の発起人を務め、励ます会では「NHKを宜しく」などと挨拶している。武藤議員は「NHK002 は国営放送としての位置付けが必要だ」と発言している議員である。そこでこういう挨拶をすることがどういう意味を持つか,おのずと明らかである。
 古森氏はまた、安倍前首相を囲む財界人の会のメンバーであり、安倍氏 が公共放送NHKに送り込んだとも言われている。

 古森氏の言動については昨年9月の経営委員会で「選挙期間中の放送については、歴史ものなど微妙な政治問題に結びつく可能性もあるため、いつも以上にご注意願いたい」と作業現場を牽制する発言をしたり、「利害が対立する問題については、日本の国益を主張すべきだ」と発言し、客観的な報道の可否をめぐり大きな問題になった。

 マスコミにとって政治からの独立は命ともいうべきものである。特に憲法の立場に立った批判精神は報道に欠かせない。NHKは憲法問題を避けている傾向があるが、これが不偏不党だと思ったら大きな間違いである。報道には価値基準が欠かせない。公共放送という限りその基準は憲法と放送法以外にはあり得ない。

 NHKがこれからも憲法と放送法の立場を踏み外すことがないよう、国民の目でしっかり見ていきたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

NHKの動きに注目

 記者がニュースで取材したネタを使った悪質なインサイダー取引をしていたことが発覚し、会長の辞任表明にまでなっているNHKだが、このところいい番組も目立つ。

 昨日の国民健康保険未納問題を取り上げたクローズアップ現代もその一つだ。

 番組では保険料未納者が全国で34万人に上っていることを報じ、未納のために医者に掛かれず病状が悪化し死亡した事例などを取材、深刻な実態を告発していた。

 またそれに止まらず、病気や経済的な事情でどうしても保険料を支払えない場合の,特例的な救済の道があることも知らせる番組構成になっていた。深刻な実態の告発にとどめず、解決の手助けもするいい番組だった。

 ただ残念に思うのは、この種の番組は生活苦にさいなまれている人々には、やや縁遠い番組だということだ。ポピュラーな番組でこうした大事なニュースを報じてもらったらもっといいと思う。頑張って欲しい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)