NHKは「不偏不党」を守れ!
放送法第一条には「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること」と明記されている。
ところが、NHKの古森経営委員長の言動がこれに反するとして問題になっている。
その一つは、与党自民党の武藤衆議院議員を励ます会の発起人を務め、励ます会では「NHKを宜しく」などと挨拶している。武藤議員は「NHK
は国営放送としての位置付けが必要だ」と発言している議員である。そこでこういう挨拶をすることがどういう意味を持つか,おのずと明らかである。
古森氏はまた、安倍前首相を囲む財界人の会のメンバーであり、安倍氏 が公共放送NHKに送り込んだとも言われている。
古森氏の言動については昨年9月の経営委員会で「選挙期間中の放送については、歴史ものなど微妙な政治問題に結びつく可能性もあるため、いつも以上にご注意願いたい」と作業現場を牽制する発言をしたり、「利害が対立する問題については、日本の国益を主張すべきだ」と発言し、客観的な報道の可否をめぐり大きな問題になった。
マスコミにとって政治からの独立は命ともいうべきものである。特に憲法の立場に立った批判精神は報道に欠かせない。NHKは憲法問題を避けている傾向があるが、これが不偏不党だと思ったら大きな間違いである。報道には価値基準が欠かせない。公共放送という限りその基準は憲法と放送法以外にはあり得ない。
NHKがこれからも憲法と放送法の立場を踏み外すことがないよう、国民の目でしっかり見ていきたい。
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