「蟹工船」ブーム
若い人たちのあいだで、小林多喜二の小説「蟹工船」ブームがおこっています。
「それって 蟹こられてるんじゃない?」
こんな 会話が交わされているのを時々耳にします。。
書店では、新潮社文庫の「蟹工船」が平積みで並べられ、あちこちの雑誌でも取り上げられています。
昨日はフジテレビ『報道2,001』が紹介していましたね。
80年も前に書かれた小説が、何故いまブームなのか。その秘密を探ってみましょう。
昨日のフジテレビでは、司会者から小樽高等商業学校(現小樽商科大学)の後輩として紹介された佐々木憲昭議員が、多喜二が描いたのは、 「周旋屋にピンはねされ、非常に過酷で奴隷的な労働を強いる時代だった。」「今の若い人たちが置かれている労働現場の、人をモノ扱いする無権利な実態と非常に共通している。」と話していました。
確かに、今の派遣、日雇いで、過労死にまで追いこまれる実態とそっくりですね。
もう一つ似ているのは、そうやって働く人からしぼり取ったお金が、軍隊の強化や、海外派兵(当時は中国への侵略・やがて世界戦争にひろがっていった)・大企業の減税などにつぎ込まれていることです。
時代がとても似ていると思うんだな。
でもすごく違う点もあるよ。
小林多喜二は蟹工船などを書いた後、特攻警察に逮捕され拷問で殺されたんだ。しかし今は平和憲法の下で、言論の自由もあるし、非人間的な労働や、自衛隊の海外派兵に反対する世論もどんどん強まっている。
きっと多喜二が、現代の若者ガンバレよ!って、時代を超えてエールを送っているんだと思うなあ。それに応えようとしているのが「蟹工船」の新しいブームなんじゃないかな。
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