「蟹工船」ブーム 

 若い人たちのあいだで、小林多喜二の小説「蟹工船」ブームがおこっています。

 「それって 蟹こられてるんじゃない?」
こんな 会話が交わされているのを時々耳にします。。Img_0308

 書店では、新潮社文庫の「蟹工船」が平積みで並べられ、あちこちの雑誌でも取り上げられています。

 昨日はフジテレビ『報道2,001』が紹介していましたね。

 80年も前に書かれた小説が、何故いまブームなのか。その秘密を探ってみましょう。

 昨日のフジテレビでは、司会者から小樽高等商業学校(現小樽商科大学)の後輩として紹介された佐々木憲昭議員が、多喜二が描いたのは、 「周旋屋にピンはねされ、非常に過酷で奴隷的な労働を強いる時代だった。」「今の若い人たちが置かれている労働現場の、人をモノ扱いする無権利な実態と非常に共通している。」と話していました。

 確かに、今の派遣、日雇いで、過労死にまで追いこまれる実態とそっくりですね。

 もう一つ似ているのは、そうやって働く人からしぼり取ったお金が、軍隊の強化や、海外派兵(当時は中国への侵略・やがて世界戦争にひろがっていった)・大企業の減税などにつぎ込まれていることです。

 時代がとても似ていると思うんだな。

 でもすごく違う点もあるよ。
 小林多喜二は蟹工船などを書いた後、特攻警察に逮捕され拷問で殺されたんだ。しかし今は平和憲法の下で、言論の自由もあるし、非人間的な労働や、自衛隊の海外派兵に反対する世論もどんどん強まっている。

 きっと多喜二が、現代の若者ガンバレよ!って、時代を超えてエールを送っているんだと思うなあ。それに応えようとしているのが「蟹工船」の新しいブームなんじゃないかな。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新しい時代を開く日中関係

 昨日、福田総理と,胡錦涛国家主席の間で調印された日中共同声明が発表された。今朝共同宣言の詳報を読むまでは、重要性についての認識はあまりなかった。調印後に行われた記者会見の質問でも、ニュースでも殆どは当面の五輪、餃子、黄海の油田共同開発、チベット問題などに終始していたからだ。

 今朝になって声明をよく読んでみて、これは大変な文書だと気づいた。日中関係はもとより、アジア、世界の平和と発展、安定、繁栄を築く土台を据Img_0225 える様な文書である。冒頭部分だけ引用してみよう。

 「双方は、日中関係が両国のいずれにとっても最も重要な二国間関係であり、今や日中両国が、アジア太平洋地域及び世界の平和、安定、発展に対して大きな影響力を有し、厳粛な責任を負っているとの認識で一致した。また、双方は、長期にわたる平和及び友好のための協力が日中両国にとっての唯一の選択肢であるとの認識で一致した。双方は『戦略的互恵関係』を包括的に推進し、また、日中両国の平和共存、、世代友好、互恵協力、共同発展という崇高な目標を実現していくことを決意した。」以下その具体的な推進について書いている。

 具体化の中に双方の首脳が頻繁に会談することが含まれている。これはまさにアジアの安定と繁栄の土台となる宣言である。双方が努力すれば、「東南アジア条約機構」のような平和の共同体を北東アジアにも実現できる可能性がある。この実りが本当の実りになるように、吾々国民も力を出していこう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

消えていく昭和と 復活する昭和 

 昨夜ブルートレインの最終列車が東京駅を出て行く姿が伝えられ、昭和がまた一つ消えていったという放送が流れた。

 昭和とは一体どういう時代だったのか。私は昭和の一桁生まれだ。昭和6年に満州事変が起こり、12年には中国への全面的な侵略が始まった。そして16年第2次世界大戦へと突入。私の子ども時代はすべて戦争だった。

 戦後は飢えとのたたかい、そして復興へ、高度成長期を迎える。つまり昭和世代は戦争と復興に命までささげた世代だったのだ。

 別の角度から見てみよう。敗戦によって日本が得た一番貴重なものは憲法である。それまで天皇の家臣であった国民は主権在民で国の主人公になった。民主主義が国の体制となり、憲法9条によって60数年も平和を守り続けている。それまでの日本では考えられないことである。

 昭和というのはこういう二つの姿を持っているのだ。しかしもう少しよく見ると、戦後も昭和前半の体制の復活を狙う動きが一貫して続いてきた。つまり軍国日本の復活である。戦前はドイツ,イタリアと軍事同盟を結ぶ軍事大国だったが、いまはアメリカと軍事同盟を結ぶ軍事大国になろうとしている。相手がナチスドイツからアメリカに変わったが、共に戦争の好きな国だ。アメリカからは邪魔になる憲法の改正を盛んに迫られている。

 さてブルートレインと共に消えていこうとする昭和世代を送る葬送行進曲が今始まろうとしている。後期高齢者医療制度だ。75歳を過ぎたら早く死ねと言わんばかりのこの制度。絶対許すわけにはいかない。

 昭和世代は一番戦争で苦労をし、戦後の復興を担ってきた人々なのだ。それをおろそかにする様なことは許してはならない。ブルートレインはなくなっても、歴史の証人である昭和世代を決しておろそかにしてはならないのだ。

明日です!

 ”後期高齢者医療制度を考える集い”

 高齢者に出来るだけ自宅療養させやようという今度の制度、本人だけでなく自宅で介護する人が必要です。それを介護保険で肩代わりすることなどとうてい出来ません。つまり家族の負担が大変なことになります。

* と き  3月16日(日)1:30~3:30

* 会 場 コープとうきょう滝野川店2階ホール

       (バス滝野川2丁目下車徒歩7分)

* 講 師 篠崎 次男さん

     立命館大学元教授・生協医療部会元事務局長

 入場無料・どなたでも参加できます。専門の先生のお話を是非聞きましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)